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自分史

従軍記
―父が伝えたかったこと―

著 / 佐藤義治
サイズ:A5判
製本:ソフトカバー
ページ数:142ページ
発行日:2013年1月23日
内容紹介(一部)
故郷出発より原隊入営まで

現役兵として朝鮮羅南歩兵第七十三聯隊へ入営のため
昭和十五年一月十六日耶麻軌道樋ノ口駅より、
国防婦人会、青年団、その他多くの人々の歓呼の声に送られ出発。
一路集結地の郡山駅頭へ。

郡山駅頭にて学友早川君に逢う。
彼も朝鮮羅南だが山砲隊とのこと。
学校卒業後の教職経験や将来の事について話し合うまもなく、
仙台方面からの臨時軍用列車に聯隊ごとに乗り込む。
歩兵七十三聯隊の車両はすでに満員、
話しことばから宮城県人が多く、
郡山からごく少数乗り込んだだけ。

列車は一路大阪へ。翌十七日大阪駅着。
大阪駅頭にて輸送指揮官(宮城聯隊区司令部の将校)より、
部隊の初年兵受領将校に引き渡され、
中隊毎大阪の旅館に分宿。

第三機関銃中隊初年兵約五十名受領下士官金伍長の指揮を受ける。
輸送船の関係で約十日間滞在、
自由行動はできないが、のんびりした十日間。
その後軍服支給。可愛い一つ星の初年兵誕生。私服は留守宅へ送る。
一月二十七日酷寒の北鮮へ。隊伍を組んで旅館を出発。
輸送船に乗り込んでびっくり。初めて見る輸送船の内部。
船倉を二段ベッド式に造られ、ござが敷いてあるだけ。
一人当たりの面積畳一帖ぐらい。定められた場所に座しているだけ、
頭上二尺で上段のベッドで立つこともできない。
ちょうどほら穴に入るような感じ。

いよいよ出帆、代表として何人か甲板へ。国防婦人会などの見送り。
我等東北出身者がほとんどなので肉親の見送りは少ない。
港を出港、関門海峡通過時甲板に出、
右に下関、左に門司市を眺めつつ、
これが母国日本の見納めになるかも知れぬと思えば感無量。

(以下略)

従軍記 本文画像1