小説 | 嘉元の乱顛末記 仰せに依り 信奉・自立そして誤算

書籍画像「仰せに依り」

著 / 三浦孝明

  • サイズ:四六判(W127xH188mm)
  • 製本:ソフトカバー
  • ページ数:200ページ
  • 発行日:2019年10月7日
  • 価格:1,500円(+消費税)
  • ISBN:978-4-907446-96-3
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内容紹介(一部)

序章 ―北条貞顕独白―

あれは、そろそろ初夏を迎えようとする頃であったな……。

「鎌倉からの早馬がございました」

と、障子越しに声がした。

家宰を務めている倉栖兼雄の辺りをはばかるような声であった。

「入れ」

というわしの声を待ちかねたように兼雄が入って来た。

(以下略)

第一章 ―北条宗方独白―

漆黒の闇の中、星明りだけが頼りであった。

咳一つ立てる者もなかった。

左手から流れ下る水音が我等の足音をかき消すように大きくなり、我等の動きは周囲に溶け込んで行った。

執権邸通りを過ぎ、宝戒寺橋を過ぎ、連署時村殿の屋敷へ通じる橋の前までやって来た時、私は隊列を止め、

「仰せに依り、これから時村殿を誅し申し上げる」

とだけ告げて一気に橋を渡った。

(以下略)

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