小説 | 生き方

書籍画像「生き方」

著 / 青葉一光

  • サイズ:四六判(H188xW127mm)
  • 製本:ハードカバー
  • ページ数:80ページ
  • 発行日:2023年12月8日

内容紹介(一部)

プロローグ

人生というものを考える上では、もう生よりも死に相当近くなり、何か人の役に立つものを残せないかと思い、一人の人間の生き様を通して、生きることの考え方や、少しのスキルを参考のために書いてみようと思う。もし仮に、これが人の役に立つとすれば、一人一人に話して聞かせるよりは多くの人の役に立つ可能性は出てくる。

(以下略)

一、奥嶽にて

太平洋戦争敗戦後約十年後の日本、まだ自動車も走っていない山奥の8軒しか家がない村に私(長谷川紘一)は誕生した。そこは五〇人ほどの集落だが、小学校の子供だけで二七人いた。紘一は祖父母、両親、兄、弟に囲まれて育った。家の北側は小さな尾根になっていて、200メートルも登れば尾根の県道に出る。南は300メートル下に、両側を70メートルの玄武岩の柱状節理の崖に囲まれた大きな渓谷を流れる曲がりくねった清流がある。

(以下略)

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