短歌集 |青潮杉原タカ子全歌集 〜大正・昭和・平成を生きた女性歌人の軌跡〜

書籍画像「青潮杉原タカ子全歌集」

著 / 杉原タカ子

  • サイズ:四六判
  • 製本:ソフトカバー
  • ページ数:382ページ
  • 発行日:2017年12月14日

内容紹介(一部)

一九六六年九月、第四〇号、二十周年記念号

高 野 山

山峡の九〇〇メートル頂上に高野の古き家並はありぬ

登校の小学生も法堂の御前で暫し祈りささぐる

若き僧澄める瞳に「貧者の燈」の由来語りぬ万燈の下

夕されば勤行の鐘おちこちの伽藍に鳴りて余いん果かなし

四囲はみな緑したたる樹林にて丹くそびゆる根本大堂

新人参加、杉原タカ子

深更の月たよりに三十八度線幼なら連れて越えて引揚りし

あとがき

以上で、序文に書いた「青潮杉原タカ子全歌集」を作成した目的はすべて達成したことになりますが、ここにきて、なにか書き足りないとの思いに駆られました。それは二つあります。

一つは、私は母・タカ子が二十三歳の時に生まれましたので、兄弟を含め一番長く、時間にすれば、母とは七十九年間付き合ってきたことになります。私は現在八十歳になり。今後、何時まで生きられるか分かりません。歌仲間やお弟子さんの皆さんから、沢山の追悼歌をいただきましたが、私は追悼歌を詠む事はできません。そこで、追悼の気持ちで、私から見た「母の思い出」について書き残しておくことにしました。

(以下略)

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