詩 散文 | 遠い影 薄れゆく想い 山旅 遥かなるオランダ そして台湾 いまは日本 病旅

書籍画像「遠い影  薄れゆく想い」

著 / 豊原 天蛙

  • サイズ:A5判(H210xW148mm)
  • 製本:ソフトカバー
  • ページ数:240ページ(カラー・モノクロ混合)
  • 発行日:2018年11月21日
  • 価格:1,000円(+消費税)
  • ISBN:978-4-907446-81-9
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内容紹介(一部)

越後野に

秋のかおりも

深々と

香れる中を

我ひとり行く

(以下略)

山帰り

果てしない水田の緑の中を山帰りの汽車はひたすら走り続けている。空を厚く覆っていた層積雲がいつの間にか綿飴のような積雲に変わっている。雲の切れ間からは午後の日差しが顔をのぞかせている。窓から見える風景は澄み切った光の輪の中で強いコントラストを持って見る人の目を刺激していた。プカプカと浮かぶ雲の腹は平たく、上の方は綿飴のようで、澄んだ日差しに銀色に映えて郷愁の念と安堵感とを湧かせていた。放心したように外を見ている疲れた私のそばには何かを語る友の眼があった。

(以下略)

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