自分史 | 思い出の記

書籍画像「思い出の記」

著 / 猿渡静男

  • サイズ:A5判
  • 製本:ソフトカバー
  • ページ数:120ページ
  • 発行日:2017年1月10日

内容紹介(一部)

はじめに

(前略)銀行を退職して関連会社の非常勤になった頃から、自分史を遺したいと思い立ったが、中断していた。その後、五高時代の思い出を級友文集に寄稿した余禄を藉りて、終戦までの分を脱稿していた。昨年末頃から再起、終戦後の分を追録して、しばらく十年来の宿題を達成したのである。

(以下略)

小学校の卒業まで

(前略)

夜は祖父の寝床の中で祖父の読経を聞き、祖父が床に入るとおとぎ話をせがんだものである。「ムゴムサシ、ドガンシュ」が話をやめて眠ろうという合言葉であった。意味不明であるが。共同浴場からの帰路、祖父に背負われて丸い月を眺めながら「お月さんな、いくつ、十三七つ」の童謡を繰り返し合唱した。

雨の降る日、行方知れぬ私を探し母と村人達が、ふと、私の下駄が堀の入口側に揃えてあるのを見つけ、不吉な思いに顔を曇らせているところに、ひょっこり現れて脅かしたという逸話もある。

(以下略)

あとがき

父が亡くなって、はや四年になった。

生前自分史を書き留めていたので、今回製本して父への供養としたいと思い立った。

父が生きた時代は大正五年(1916年)から平成二十四年(2012年)で大きな戦争や災害も多かった。大正二年(1923年)には関東大震災が起こり、満州事変、五一五事件、二二六事件、日中戦争を経て昭和十六年から二十年まで(1941年~1945年)太平洋戦争に突入する。日本は戦争が始まると徴兵、従軍、空襲、抑留、飢餓、原爆を経験し生死に拘る悲惨な体験にも遭遇した。

焼野原から現代の豊かな日本になったのも父親たちの世代の努力の賜物であろう。生活面でも電気、ガス、電話などもなかった時代からコンピューターやスマホを利用した便利な時代に変わり、戦後アメリカの影響で人の生き方、常識までも激しく変化してしまった。

(以下略)

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