俳句・短歌集 |宮越すみ 俳句・短歌集
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作者 / 宮越すみ
- サイズ:A5判
- 製本:ソフトカバー
- ページ数:196ページ
- 発行日:2017年10月22日
内容紹介(一部)
昭和二十七年十一月
母も子も 又友去りて 秋深く
置き所なき わびしさ深く 雨しきる
しっとりと ぬれし葉影に 鳥動く
雨だれの 下に水飲み 鳥宿る
朝顔の 一輪残り 雨しきる
あとがき
母が亡くなって早二年。いつもふとした拍子に、母のことを考える。運転しながら、台所に立ちながら。息子との電話の時、娘が帰った後、孫を抱きしめた時、今の私が味わっているような幸福感を母も味わえたのだろうか。母はどんな気持ちだったのだろう。
(以下略)