編集Q&A

自費出版の会では、電話やメール等で、さまざまなご質問やご相談をお受けしております。ここでは、その具体的な内容とともに、実際に作業を行う編集者による回答をご紹介いたします。

[ご質問]

父が他界し、趣味だった遺稿画集(作品集)を出版したいと考えております。部数は今のところ100冊程度を予定しております。父が描いてきたテーマは風景画や静物画、人物、建築物などで、すべて油彩画です。絵はプロのカメラマンの方に撮影していただきましたので、高解像度のデータとしてお渡しできると思います。

質問は印刷する紙や色合い、サイズなどについて、どこまでオリジナル性にこだわることができるか、ということです。父の画集を作りたいと発案したのは母です。母の希望として、「部数は100冊程度だが、故人にも喜んでもらえるものにしたい。紙質や発色、サイズにもこだわり、絵の先生や故人が在籍した会社の方々、その他、お世話になった方々に感謝を込めて、恥ずかしくないような立派なものを差し上げたい」と言っております。100冊程度の画集で、このような出版は可能なのでしょうか。

[回答]

ご質問の件について回答させていただきます。画集を作る場合の印刷方法ですが、コストの優位性で考えますと、少部数の場合はオンデマンド印刷に、大部数の場合はオフセット印刷になります。ですから、お客様がお考えの100冊の場合はオンデマンド印刷になります。オンデマンド印刷は高精度のコピー機のようなもので、少部数の書籍を印刷する際、コスト的に最も優れた方法の一つです(部数が200~300冊以上になりますと、オフセット印刷のほうに価格の優位性が出てきます)。

お客様がお作りになりたい画集では、紙や色、サイズにこだわりたいということですが、オンデマンド印刷においては、通常の画集などで使われる紙(「コート紙」や「マット紙」など)にもほとんど対応しております。また、それ以外にも、たとえば「ヴァンヌーボ紙」など、作品の特性を引き出すための特殊な紙を使用することが可能です(もちろん、すべての紙に対応可というわけではありません)。

色合いや印刷精度についてですが、通常のオフセット印刷には若干劣るものの、かなり精密な印刷が可能であり、場合によっては発色の良さで作品の個性を引き出す効果もあります。ただ、サイズに関しましては、オンデマンド印刷機はA3サイズまでしか対応しておりませんので、どうしてもそれ以下のサイズでの書籍となります(そのサイズ内であれば、定型でも定型外でも可能です)。

[ご質問]

動物が好きで、よく動物園などに行って撮影をしています。これら撮りためたデータを使って写真集を作りたいと思っておりますが、その際、表紙や本文などはどのようなデザインになるのでしょうか。よく、街中のデポ屋さんでも写真集のような冊子を作っていますが、それらは、あるパターンのみの同じデザインが続きます。私が作りたいと思っている写真集は、1ページずつ異なったデザインのものです。写真は縦型もあれば横型もあります。1ページに1枚だけ大きくしたいものもあれば、1ページに何枚かを組み合わせて入れたいのもあります。写真の説明文の量もバラバラです。ですので、一律同じデザインというわけにはいかないと思うのです。御社では写真集のデザインはどのようにされるのでしょうか。

[回答]

ご質問の件について回答させていただきます。まず、表紙デザインについてですが、表紙用として使用したい写真等(ビジュアル素材)をお選びいただき、書籍タイトル、作者名等をご指示いただいた上で、どのような表紙デザインにしたいのか、編集者が具体的なイメージをお聞きいたします。場合によっては見本誌やサンプルに近いデザイン案などをご用意いただいてもかまいません。これらを元に、弊社のデザイナーが作者のアイデアを反映させたデザイン案を複数案作成し、ご提案いたします。これらのデザインは最終的なものではなく、レイアウトや色合い、文字書体の変更等、お客様のさらなるご要望をお伺いし、完成度を高め、最終形に仕上げていきます。

次に本文のデザインについてですが、基本的には弊社デザイナーが1ページずつデザインしていきます(一律に同じようなデザインにすることも可能です)。本文デザインも、まず、お客様のイメージを詳細にお聞きするところから始まります。各々の写真の重要度、考え方等を編集者がお聞きします。その上で、総ページ数を考慮しながら、写真の入れ方、大きさ、流れ、文章量との兼ね合い等、さまざまな要素を考慮し、全体の構成をまとめあげていきます。この構成の元、弊社デザイナーが、1ページずつデザインしていきます。もちろん、このデザインも最終形ではなく、お客様のご指示の元、修正・調整等を加え、最終形に仕上げていきます。

[ご質問]

私の原稿には図が100点ばかりあります。JPEG形式のものを一太郎に貼り付けております。図自体は、線と文字が中心の白黒のもので、灰色やグラデーションはありません。このような場合、JPEGの変換など図形に係る何らかの編集が必要になって、標準的な目安に比べてぐっと割高な製作費になるのでしょうか? また、図や表が非常に多いため、文章の切れ目にうまく図表が配置されるよう苦心して原稿を作ったものの、いかにも素人っぽいレイアウトなので、さらに見栄えがよくなるよう編集していただければ有り難いのですが、そのようなことはしていただけるのでしょうか?

[回答]

ご質問の件について回答させていただきます。図形についてですが、JPEGで問題はありません。それによるコスト増も基本的にありません。ただ、JPEG画像の問題点は、解像度が印刷に耐えられるかどうか、という点です。解像度が低いと、線が切れ切れになる可能性もあります。ですので、もし可能なら、いくつかお送りいただき、解像度が足りているかどうか、ご確認いただいたほうが良いかと思います。

図や表組みの入れ方についてですが、基本的に弊社ではお客様からいただいた原稿や図版、表組等は、すべてデザイナーが一からレイアウトしていきます。一太郎のデータをそのまま印刷にかけるわけではなく、お客様からいただいた要素(原稿や図版、表組等)を使い、お客様のご意向に沿って、DTPに特化したソフトで編集・レイアウトをしていきますので、ご安心いただければと思います。(図版や表組などの入れ方等がかなり細かい場合は、若干、コスト増になる可能性もあります)

ただ、1点重要な点は、一太郎に貼り付けた図版や表組は、可能であれば別途、単独のデータとして、別のフォルダ等にまとめておいていただきたいということです。その理由は、一太郎からDTPのソフトに移行する際、データがくずれる可能性があるからです。
※テキストデータは崩れることはありません。

[ご質問]

これまで貴会で作られた方の声をHPで拝見した中に、文章にだいぶ添削が入ったという記述がありました。作られた方も、それによって良い文章になったことを喜んでおられ、小生も、これは大変結構なことだと思っております。ただ、小生の原稿は、専門家向けのもので、読者が当然知っているという前提で用語を使っております。恐らく貴会にとってはわけのわからない言葉が並んでいるように見えるのではないかと案じます。そうした原稿については、どのような添削をされるのでしょうか?

[回答]

ご質問の件について回答させていただきます。弊社ではお客様からお預かりした原稿について、基本的に担当編集者が以下のような編集作業を行います。

  • 「てにをは」や「誤字脱字」等の修正等
  • 「表記」の統一等
  • 意味不明な個所等の指摘および修正(依頼)
  • 著作権侵害等の怖れのある個所等の指摘および修正(依頼)
  • 誹謗中傷等、名誉棄損等の怖れのある個所等の指摘および修正(依頼)

その他にも、お客様からのご要望により、表現やテーマ等の添削等を行うことがあります。

ご質問者様の書籍のテーマについてですが、おそらく、その道の専門家でないと、書かれた文章について深く理解はできないと思いますし、内容の良し悪し(正誤等含む)についても判断しかねると思います。弊社におきましても、そのような専門家はおらず、一般知識としての歴史の知識を備えているだけにすぎません。ただ、生業として編集という作業を行っている以上、文章の良し悪しの判断はできると思っております。その判断とは、たとえば、お預かりした原稿が、表現として適切か、表現として間違っていないか、第三者が読んで分かるのか等であり、その判断に基づく作業こそが、私たちのできる編集作業だと思っております。

このページの先頭へ