伝道記録書 | 神の手に導かれて

書籍画像「神の手に導かれて」

著者 / 西脇大祐
解説 / 酒谷 薫

  • サイズ:A5判(H210xW148mm)
  • 製本:ハードカバー
  • ページ数:284ページ
  • 発行日:2018年4月6日
  • 価格:1,500円(+消費税)
  • ISBN:978-4-907446-70-3
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内容紹介(一部)

はじめに

本書は、キリスト教の牧師である西脇大祐氏の伝道記録である。西脇牧師は戦前に沖縄に生まれ、二〇歳の時に初めて聖書に触れた。そして、マタイ伝七章・七節にある「求めよ、さらば与えられん」という聖書の御言葉に感動し、キリスト教徒として生涯を送ることを決意したのである。

西脇牧師の布教活動は日本国内にとどまらず、南米のブラジルやアルゼンチン、さらに北米やハワイにまで及んでいる。この体験を西脇牧師自身が執筆したのが本書である。

(以下略)

沖縄本島で聖書と出会う

私が聖書と出会ったのは、昭和25年(1950年)の夏、21歳の時だった。場所は、沖縄本島の中部にある町、読谷村の高志保という部落の、取引先に宿泊した時であった。その日は、真昼のようにとても美しい月夜だった。寝るのも惜しく、夜半の月を眺めながら、旅にはいつも携帯しているハーモニカを取り出して、静かに吹いていた。その時、すぐ隣の家の雨戸がそうーと開いて、こちらをじっと見ている人がいた。私は吹奏を止め、その夜はすぐに休んだ。後で知った事であるが、私が吹いていた曲は、賛美歌の535番の曲で、「今日も送りぬ、主につかえて」という賛美歌を愛用している人なら、誰でも知っている曲であった。

(以下略)

解説 「祈り」に治療効果はあるのか?

本書は、西脇牧師の生涯をかけたキリスト教の伝道記録である。戦後間もない時期に、彼は生まれ故郷の沖縄から北海道まで、日本各地を巡りながらキリスト教の布教を行い、さらに南米のブラジルやアルゼンチンに渡り、日本人移住者に対して伝道活動を行ったのである。移住者達が勝ち組と負け組に分かれて大論争をしていた時代である。

本書の注目すべきところは、沖縄の与那国島に生まれた一人の青年牧師が、世界を股に掛けてキリスト教の布教活動を献身的に行ったことだけではない。

私が西脇牧師の伝道記録の中で興味を覚えたのは、彼が体験した数々の奇跡である。その中でも“祈り”により病気が癒されたという話に惹かれたのである。

(以下略)

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