指導書 | 岡野好太郎 人間完成を目指して

書籍画像「岡野好太郎 人間完成を目指して」

著 / 山本良一郎

  • サイズ:B5判
  • 製本:ソフトカバー
  • ページ数:100ページ
  • 発行日:2017年7月28日

内容紹介(一部)

はじめに

古希を迎えた頃より、妙に昔のことを思い出すようになった。ことに私の「人生の師」とも言える、岡野先生を思い出す。先生との出会いは子どもの頃に遡る。

(中略)

私が小学六年生の頃、「近所の骨接ぎ屋のおっちゃんが柔道を教えているでーー」という話を耳にし、何気ない軽い気持ちで覗いてみることにした。

「君も柔道をやってみるか」

別に興味があった訳ではないが、その教室に通うこととなった。以来、何か惹かれるものがあったのだろう。中学、高校と続けることとなった。

練習を終えての帰り道、いろいろと先生に話をしてもらった。柔道の基本、技のこと、稽古についてなど、それが今でも鮮明に蘇る。

(以下略)

伝説といわれる『講道館道場破り』について

岡野先生が武徳会時代に講道館の月次試合に出て、有段者数人を破ったら道場破りと見なされた。その際、徳三宝(三段)と対戦させられ、引き分けになった話

明治40年京都武徳会本部青年演武大会で優勝、翌41年の青年大会でも優勝、この後、恩師永岡先生から、「地方にいては視野が狭くなるし、講道館を知らないようではいけない」と東京に行くよう勧められ、講道館の月次試合(有段者の部)に出ることとなった。

一回戦から次々と勝ち進み全試合勝ったので、岡野先生は控え所に引き上げようとすると、審判から「まだ、出場者が残っている」と注意を受けた。

待っていると、そこに、徳三宝(三段)が現れ、対戦することとなった。

(以下略)

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