小説 | 亜紀 つぎのはじまり 出会い編

書籍画像「亜紀 出会い編」

作 / 弓月寛久

  • サイズ:四六判
  • 製本:ハードカバー
  • ページ数:230ページ
  • 発行日:2012年9月25日
  • 価格:1,500円(+消費税)
  • ISBN:978-4-903935-77-5

販売終了しました。

弓月原様は他にも書籍を作られています。

内容紹介(一部)

芽生え

船の舳先のような林が、すぐそこに迫ってきていた。

山頂近くからかろやかに滑走してきた女性が、鮮やかなターンステップで止まると、後続の二人も鋭いタッチでパラレルの滑りを止めた。

シャー、シャッ!

シャープな音を残し、パウダースノーが日の光を反射させながら、清涼な山の空気にゆっくりと舞いあがって行く。

「ねえ、こんどはこっちに行ってみない? 同じところばかり滑っていてもつまらないわ」

二番手に降りてきた麻耶が、林の左手、山側の樹々で覆われた狭いコースをストックで指し示した。

「林間コースね。面白そうだわ。行ってみようか?」

「いいけど、まだ亜紀が来ていないよ。何処行ったんだろう?」

途中まで一緒に滑っていた美球が、今来たコースを、手をかざしながら見上げている。

「また〜?! さっきも、どっかへ行っちゃってぇ。あの娘さぁ、わたし達と一緒に滑るのがいやなんじゃないの?!」

麻耶が背中越しに言葉を返すと、
諒子がゴーグルのくもりをグローブで拭いながら言った。

「下まで行って待っていればいいじゃない。いつ天気が崩れるか分からないもの、今のうちに滑っていようよ。結構冷えて来てもいるし・・・・」

「だめよ、そんなことしたら。わたし達を探せなくなったらあの娘すぐ泣いちゃうから。この前だって、呼び出しのアナウンスまでかけちゃって、みんなの名前をスキー場に鳴り響かせたじゃない」

「・・・・あのときは、仕方なかったんじゃないの?」美球がつぶやく。

「もう、恥ずかしくって。だから、亜紀と来る時に変に休みなんか取ってきたら、あとで遊んでいたことがばればれっていうことにもなりかねないからね。注意しないと・・・・」麻耶がゲレンデを見上げながら言った。

(以下略)

弓月様からいただいた「お客様の声」

迅速、丁寧な回答に不安が払拭されました。
間違いなくお薦め出来る出版会社!

北海道恵庭市 弓月寛久様
―自費出版を行うにあたって、悩んでいたことがありましたか?
  • どの業者にしたらよいのかわかりませんでした。
  • 作品に対し、どの程度のアドバイスを受けられるのかわかりませんでした。
―弊社を知ったきっかけは何でしたか?
  • インターネットで検索して
―弊社を知ってから、弊社で自費出版するまでに、何か躊躇することがありましたか?
  • 不明な点を事前に質問して回答を得ており、また更に不明な点を質問すると迅速で的確な回答を得られましたので、安心して御社に決定することが出来ました。
―弊社で自費出版をしようと決めた一番の理由はなんですか?
  • 御社のウエブサイトの中身が大変解り易く、自費出版に際しどのようなことがネックになるのか、概ね理解出来たことで安心を得られました。
  • 御社を利用して自費出版された方々のアンケートもサイトに掲載されており、参考になりました。
  • 田崎明美さまの写真集『フィオレッタ』誕生までのいきさつを読ませて頂いて、ここまで親身になってくれる会社であれば信頼できると感じました。
  • 質問3の回答と同じですが、こちらの質問に迅速、丁寧なご回答を頂き不安が払拭されたことの4点です。
―実際に弊社で自費出版してみていかがでしたか?
  • 御社アンケートに多くの皆さんがご回答なされていらっしゃるように、私としても大いに満足致しております。
  • 最初に『出会い編』の原稿を送った時に、『長過ぎです。13万文字まで削減して下さい』と指導され、12万文字台まで削って、これでOKだろうと高を括っておりましたら、返却された原稿には、『不要では?』『削除もしくはもっと短く』の朱文字がいたるところに踊っておりました。『情景を説明すればするほど、読者は理解出来なくなる』三浦社長さま自ら編集のご担当をして頂き、小説を書く根本を教わりました。半年後に出版した『完結編』では要領を得て、『ここは、また指摘されるな』とタタキ台の原稿を送る際に自分なりに推敲していたところは、やはりご指摘を受け、少しはものになってきたかな、との思いを抱くところまで来ました。結果、知人やその友人の方々からは、『出会い編』よりも『完結編』のほうが展開が早くてとても面白かった、と好評を得た次第です。
  • 『出会い編』『完結編』とも、『書店流通コース』『アマゾン販売コース』『電子書籍出版サービスコース』のオプションを付けさせて頂きました。先日、ある地方の図書館の蔵書リストに『出会い編』が記載されているのを見て、嬉しく思いました。
  • 但し、書店流通コースは書店側に選択権があり、了承を得たものでないと受け入れて貰えないことが後から判明致しました。これが御社との唯一のコミュニケーション不足と認識し、私の反省材料となっています。
―再度、自費出版するとしたら、このようなサービス、このような商品があったらいいと思うものがありますか?
また、弊社へのご要望等ありましたらご自由にお書きください。
  • 書店流通コース利用の際には、紀伊国屋でも他の書店でもどこでも宜しいのですが、希望する冊数を全国の希望する書店に置いて頂けるようなシステムを構築して頂けたら良いと思います。
  • 三浦社長さまには1年2か月の長期間に渡り迅速にして丁寧な、そして誠意あるご指導を賜りましたことの御礼を、自費出版でもあり処女作品でもありましたことから、本来なら小説に『あとがき』は設けない慣習のなか、『完結編』巻末にて述べさせて頂きました。叱咤激励を受けながら、『出会い編』『完結編』を出版出来ましたことは、『小説の書き方教室』などを受講する以上の生きた知識、或いは出版界の内情を知ることが出来たのではないか、と思われます。他のジャンルはわかりませんが、小説部門での出版をお考えの皆様には、間違いなくお薦め出来る出版会社だと思われます。(勿論、自費出版ですから誤字・脱字のチェックは自分の責任範囲内で行なわなければなりません)

※弓月様にアンケートをお願いしましたところ、手書きのアンケート用紙ではなく、メールにてご回答をいただきました。

このページの先頭へ